みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの岩本です。
コロナ第一波のころなので私がまだ前職にいた時の話です。同僚の方から、体調不良で一か月ほどお休みしたい、という申し出を受けたことがあります。念のため補足しておきますが、コロナが原因ではありません。その同僚は、一か月間で復帰できる見込みでしたので、有給休暇でその間の経済的損失を軽減しようと考えておいででした。
私は、有給休暇だけでなく、雇用保険の休業補償手当を受給するという方法もありますよ、と提案しました。その時がコロナの第一波の最中であり、ここで有給を使い切ってしまうと、職場復帰以降、コロナで不測の事態が起きた時に対する経済的リスクの軽減策がなくなってしまうことを危惧したからです。同僚は、休業補償手当の存在を知らなかったので、私の提案をとても喜んでくれました。もちろん、休業補償の日額が有給休暇の日額の6割にとどまることもお伝えしてあります。
この話の肝は、社会保障の対象となるのは、その内容を知り、自ら手を挙げた人間のみに限られる、というところです。
自分で勉強するのもよいですが、そんな余裕のない方のほうが多いと思います。よいことも困ったことも、どちらも気軽に相談していただけたらいいな、と思う次第です。