みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの岩本です。
今回はインターネット上に存在する情報にどのように相対すればよいか、ということについてお話ししたいと思います。
とある個人ブログで「セミフリートによる一日自動車保険」に関する記事がアップされていました。
具体的には、帰省した子供が親の自動車を運転したいといった時に、自動車保険の年齢条件を一日限定で変更して対処する、といった内容でした。条件はなかなかシビアです。自動車複数台所有の上、契約日を統一するとセミフリート扱いになります。さらに保険料の支払いは月払いのみです。
セミフリート契約にすると契約期間中における年齢条件の日単位の変更が理論上可能になります。ではそのメリットはというと普段は運転の年齢条件を35歳以上に設定しておいて保険料を抑えつつ、必要な時だけ普段の補償を確保することが可能になることです。自自社で取り扱いのある「乗るピタ」などの一日保険と比較すると補償の内容が手厚くなります。
条件がシビアなことを除けはメリットだらけのように見えますが、こちらはあくまで「理論上は」なのです。単日の契約変更を、口頭で保険会社や代理店に伝えて変更をかけることは可能なのですが、システム上、その反映にタイムラグが生じます。つまり、何かあったときに保険の補償対象外と判断され、全く補償されないケースがでてくるということです。賢く手厚く備えたはずの保険が、実際には機能しないではリスク管理としては本末転倒です。
このようにインターネット上にある個人ブログを中心とした情報は、何かあったときに責任を取ってはくれません。googleで検索するときは、インターネットリテラシーが必要です。二次情報を鵜呑みにするのではなく、自ら情報の一次情報まで遡り、正誤を判断する自己防衛意識を持ちましょう。